ダンスコ の靴は、足の健康を考慮して設計されており、アーチサポートやクッション性のあるソールが特徴です。快適性と機能性も高く評価されており、特に長時間の立ち仕事に適している靴なのですが、履き口のパイピング部分に合成皮革が使用されており、時間が経つにつれてこの部分が剥がれる症状が発生します。
合成皮革にとって難敵の「加水分解」という症状なのですが、進行を止めることは不可能であり、メーカーも修理を受け付けていませんのでお困りの方も多いのではないでしょうか。

danskoのパイピングを修理しようと靴修理店に持って行ったところ、断られたという話をよく聞きますが、実はこの靴、普通の靴と違ってアッパーとソールがステープル(深さ20ミリのホッチキスの針)で固定されており、修理するにはこのステープルを片側だけでも70~90個ほど手作業で外し、再度打ち直すという手間のかかる作業があるからなのかもしれません。この作業は、慎重にやってもステープルを外す際の細かな傷と打ち込む時の穴位置のズレが発生します。当店でも細心の注意を払って作業は行っておりますが修理に出される際は上記の件をあらかじめご了承願います。

danskoには多くのモデルがあり、それぞれいろんなタイプの革が使用されておりますが、上記の事象を踏まえ修理対象の靴は、3つのモデルとし、革の種類も5タイプに限定しております。
エナメルや顔料を使用したタイプはキズに弱く、表面が剥がれる恐れがあるため対象外となります。
下記に対象品をまとめましたので修理を検討の際には必ずご確認願います。

修理対象モデル

Professional Pro XP Ingrid Sonja

修理対象の革タイプ

Oiled Cabrio Distressed Nubuk Suede

上記以外は、修理対象外となります。


ダンスコの修理に関するお問い合わせは  dansko@cairn.shop