プレメンテの靴磨き

今回は久しぶりに靴に関することを書きますね。
みなさんプレメンテって聞いたことありますか?
革製品を使い始める前のお手入れで「プレメンテナンス」のことなんですが、
新しく買った靴って工場から出荷されどれ位の日数が経っているか分かりませんよね。
棚に飾ってあったなら沢山の人が触っているかもしれないし、
見た目は新品で綺麗でも長期間保管され実はカラカラに乾燥しているかもしれません。
本来ならすぐ履きたくなるところですが、長く快適に履くためにもプレメンテが重要なんです。
方法としては、
1.工場出荷時に付いているクリームや陳列されている時に付いた人の手垢を取り除いてスッピン状態にする。
2.乾燥している革に水分、油分を与える。
3.ブラッシングでしっかり浸透させる。
大まかに書きましたが最低でもこの3項目をやることにより
いい革の状態にして気持良く履き始めることができます。
靴好きの人は変なシワが入る前にこの時点で左右対称に強制的にきれいなシワを作る人もいるほどです。

今日は写真の靴がプレメンテでやって来ました。
上記に書いたようにリムーバーで油分や汚れを落とし、デリケートクリームで水分を補給して、
乳化性クリームで油分を入れブラッシングで仕上げた後、つま先をWAXで磨いてちょっと光らせました。
新しい靴を買ったら最初の靴磨き”プレメンテ”をお忘れなく!
これで靴の寿命が決まりますよ。

購入直後の状態

シューレースを外してスッピン状態に

水分、油分を入れてブラッシング後、つま先にWAX